夜中に足がつって目が覚めた!という経験は誰でも1度や2度はあるでしょう。
こんにちは。久々にちゃんと文章を書きました。夫婦橋鍼灸院 皆川です。
そもそも「つる」というのは体がどうなっている状態なのでしょうか。こむら返りとも呼ばれますが、夜中に起こると激痛で、すっかり目が覚めてしまいますね。一番つりやすいのはふくらはぎにある「腓腹筋(ひふくきん)」です。筋肉がつっている時は、その一部だけが強く縮んでしまっています。筋肉は繊維ですから、縮んでいるところとそうでないところにずれが生じ痛みとして出てきます。それではなぜ筋肉がつってて縮んでしまうのでしょうか。足がつってしまう原因はまだはっきりとは解明されていないのですが、いくつか考えられています。
1.体のミネラルバランスが乱れている
カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなど。
2.ミネラル以外の栄養素も不足している
足がつることと関連している栄養素として、ビタミンB1やタウリンというアミノ酸の一種の不足があげられます。
3.運動不足や加齢で筋紡錘が衰えている
筋肉の緊張状態が続くと筋紡錘(筋肉の伸び縮みを感知する)のセンサーが鈍くなるので、足がつりやすくなるようです。
4.水分不足でミネラルまで不足する
ミネラルは汗や尿で大量に失われると電解質(イオン)のバランスが乱れて筋肉の調整がうまく出来なくなると考えられています。汗以外にも、嘔吐、下痢などでも脱水症状が起きやすくなります。激しい運動をした時も汗をかくのでイオンバランスが崩れて足がつりやすくなります。
5.筋肉が正しく働かない
筋肉へのエネルギー補給が間に合わないなどが理由として考えられています。
6.体が冷えて足の血流が悪くなる
寝ている時は体温が下がっているので、足の血流も悪くなっていることが多く足がつる原因になると考えられています。
7.病気が隠れている可能性がある
足がつってしまった時の対処法
足がつった時は、縮んでしまった筋肉を伸ばすことで痛みを和らげることが出来ます。
ふくらはぎの場合
膝を伸ばして足のつま先を立てて、こちら側に向けるようにするとふくらはぎの筋肉が伸びていきます。
体が固くてつま先まで手が届かない場合は、タオルなどを使い、足に引っ掛けてゆっくり手前に引くと筋肉を伸ばすことが出来ます。
足指の場合
指がつってしまったときもふくらはぎと同様に、指を自分の側に持ち上げてゆっくりと伸ばします。
足がつるのを予防するための対策
・マッサージなどで足の血行を良くする
・適度な運動で筋肉を動かすこと
・ストレッチで体を温めて筋肉を柔らかくするのもいいですね。
・水分補給時にミネラルも補給する
ミネラルバランスの乱れは筋肉が正常に働かなくなる原因となるため、スポーツをする時や
夏場の汗をよくかく季節は水分だけでなく、ミネラルも補給することが大切です。
スポーツドリンクや経口補水液など、電解質も合わせて摂れるものを選びましょう。
足がつるのを予防できる食べ物
足がつる原因のひとつはミネラル不足でしたね。ただでさえ不足しがちなミネラル。食事で積極的に補いましょう。その他、ビタミンB1やタウリンも大切です。
足がつるのを予防する鍵はミネラルにあり!
カルシウムは骨を丈夫にする、くらいしかミネラルの働きを意識したことはないかもしれません。ミネラルと足がつるということには、密接な関係があるようです。
食生活に気をつけるとともに、適度な運動で筋肉をしなやかに保つよう心がけたいものです。それでも足のつりを繰り返す場合は、一度病院で相談してみてもいいかもしれませんね。
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