皆さんおはようございます。夫婦橋鍼灸院の小嶋です。
また台風がきてますね。気圧の変化で体調崩さぬようお気をつけ下さい!
さて、今回は腰痛コルセット(ベルト)のお話です。
腰痛への対処法として、コルセットを利用した経験のある方も多いのではないでしょうか?
病院で処方されたり、最近ではインターネットやドラッグストアでも手軽に購入できるようになりました。
しかし、選び方や使い方を間違えると、腰痛を悪化させてしまったり、症状を長引かせてしまう場合もあります。
コルセットを使うメリット・デメリットを理解した上で、正しく使用することが大切です!
【メリット】
〇痛みが軽減する
腰回りの筋肉の代わりに腰を支える働きがあります。弱った筋肉や、痛みのある筋肉への負
担を軽くし、腰痛を軽減する効果があります。
〇姿勢が安定する
骨盤を締めることにより骨盤が安定し、腹圧も上がるために姿勢自体が安定します。その状態で動くことで、動きがスムーズになったり楽に動けたりします。
〇保温になる
コルセットで腰全体を覆うことで腰回りや下腹部を保温することができますので、冷え予防にも効果が期待できます。しかし、腰痛の時期や状態によっては冷やさなければならないタイミングもあるので、医師に相談するなど注意が必要なこともあります。
〇薬を使わなくて良い場合もある
湿布薬や外用薬に代わり腰痛の軽減を期待できるので、薬特有の匂いが気になりません。また、妊婦さんであれば経皮的な体内への薬の侵入がない為、安心と言えます。
【デメリット】
〇腰回りの筋力が衰える
基本的に痛みがあるときにのみ使用し、通常の状態で使う必要はありません。しかし、予防的に使ったり、腰痛が完治したあとにも使い続けると、腰回りの筋肉がコルセットにより支えられた状態のままなので、筋肉が弱まってしまう事があります。
一度腰痛を経験すると、その痛みへの恐怖心から日常的にコルセットを手放せなくなる方がいます。しかし、筋力が衰えてしまっては、腰痛が悪化してしまうので逆効果になってしまいます。
〇動きの制限になり、腰以外の部分に負担がかかることもある
様々な種類のコルセットがありますが、金属プレートのような硬い素材で体をサポートするものもあります。そのような固定力のあるコルセットでは、その分身体の動きも制限されてしまいます。
腰は固定されており楽ですが、固定されていない他の部位への負担が増加することもあります。
例えば、後ろを振り返るときに腰が固定されており充分に捻れない分、頑張って首を余計に捻り、振り向こうとします。長期間この状態が続くと、負担が増加した部位(この場合は首)に痛みが生じる事もあります。
〇着用が難しい
正しい“位置”に正しい“強さ”で着用する必要があります。これを守れないと、筋肉を支える効果が得られなくなってしまいます。
〇夏場は暑く蒸れやすい
着用環境にもよりますが、夏場は蒸れやすい為に汗疹の原因になりかねません。
コルセットは正しく適切に使用すれば、状態によってはとても効果的なものです。
しかし、どんな治療法も正しく行われなければ効果が半減したり、逆効果になることもあります。
自分の症状にはコルセットが有効なのか、自分に合ったコルセットはどんなものなのかをしっかりと理解した上で使用する必要があります。
分からない場合は安易な自己判断は避け、医師や専門家に相談しましょう。
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